あめみやしろぐ

お仕事(院内SE)のことをかいたり思いついたことをかいたりします。

3が付く数字のときだけ出力します

世界のナベアツ(古いな)ではない。

いつものようにtwitterで時間を潰していたらこんなtweetを見かけた。

 

ひねくれ者なので、「文字列で処理しないコード」を書きたくなる。

考え方としてはこうだ。

・f(x)=0(0≦x≦9),1(10≦x≦19),2(20≦x≦29),,,9(90≦x≦99),10(x=100)とする。
・同様にg(x)=x(0≦x≦9),x-10(10≦x≦19),,,x-90(90≦x≦99),x-100(x=100)とする。

・これによって1~100までの整数はa(x)=10f(x)+g(x),(0≦x≦100)として表現できる。

・「3がつく数字」とは10の位が3で割って商が1余り0となる数字、または1の位が3で割って商が1余り0となる数字である。

 

というわけで、Pythonの勉強も兼ねて以下のようなコードを書いてみた。

#1~100の整数から3がつく数だけを出力する
 
def f(x):
    if 0 <= x <= 9:
        return 0
    elif 10 <= x <= 19:
        return 1
    elif 20 <= x <= 29:
        return 2
    elif 30 <= x <= 39:
        return 3
    elif 40 <= x <= 49:
        return 4
    elif 50 <= x <= 59:
        return 5
    elif 60 <= x <= 69:
        return 6
    elif 70 <= x <= 79:
        return 7
    elif 80 <= x <= 89:
        return 8
    elif 90 <= x <= 99:
        return 9
    elif x == 100:
        return 10

def g(x):
    if 0 <= x <= 9:
        return x
    elif 10 <= x <= 19:
        return x-10
    elif 20 <= x <= 29:
        return x-20
    elif 30 <= x <= 39:
        return x-30
    elif 40 <= x <= 49:
        return x-40
    elif 50 <= x <= 59:
        return x-50
    elif 60 <= x <= 69:
        return x-60
    elif 70 <= x <= 79:
        return x-70
    elif 80 <= x <= 89:
        return x-80
    elif 90 <= x <= 99:
        return x-90
    elif x == 100:
        return x-100

for x in range(101):
#第一判定;10の位を3で除した商が1、剰余0の場合のみ出力
    if divmod(f(x),3) == (1,0):
        print (10*f(x)+g(x))
#第二判定;1の位を3で除した商が1、剰余0の場合のみ出力
    elif divmod(g(x),3) == (1,0):
        print (10*f(x)+g(x))

 

はっきりいって無駄なことをしている、とわかってはいるけれど。

【メモ】特定サイトのみEdgeのIEモードを利用する

ついにChromium版Edge(口の悪いユーザは”MSの皮をかぶったGoogle”なんていう)の自動配信が始まった。

japan.zdnet.com

 

情シス的立場から気になるのは、「IEモード」の動きだと思う。

(そもそも「IEじゃないと動かないサイト」なるものの存在がなくなればこんなことで頭を悩ませる必要もないのだが……それはそれとして)

EdgeのIEモードというものはなかなか強力で、MS社によれば以下をサポートしているという。

(参考:https://docs.microsoft.com/ja-jp/deployedge/edge-ie-mode

 

今なおIEを完全に捨てきれない以上(例えば金融機関のサイトとか行政関係のサイトとか)、これを使わない手はない。

 

Chromeでは「LegacyBrowserSupport」という機能によって、「指定したホストにアクセスするとURLをIEに引き渡し、IEで開く」という動きをとらせることができた。

これはこれで使えるのだが、デメリットとしては以下の2点がある。

 

拡張機能を導入しなければならない。

拡張機能とは別に、OS側にもプログラムをインストールしなければならない。

※バージョン74以降からは拡張機能が不要となった(ブラウザに統合された)が、この機能を利用するためにはChrome ブラウザ エンタープライズを導入する必要がある。

 

Chromeに導入を許可する拡張機能IEで開くホストはグループポリシーで指定ができるのだが、キッティング等考えるとちょっと面倒だ。

Chromium版Edgeからは以下の作業で「指定のホストをIEモードで開く」ことができるようになった。

 

・グループポリシーを設定する。

xmlファイルにIEモードで開きたいホストのリストを記述していく。

 

ADを導入している環境であれば、管理の手間が多少減るのでうれしい。

導入と動作検証をしたので作業メモ的にエントリを書こうと思う。

 

【事前準備】

①最新版のEdgeを導入する。

Microsoft Edge 管理用テンプレートをダウンロードし、admxファイル及びadmlファイルを規定の場所に配置する。

 

【設定作業】

①グループポリシーエディタを開く。正しく管理用テンプレートが配置できていれば、「ユーザの構成>管理用テンプレート」の下に「Microsoft Edge」、「Microsoft Edge - 規定の設定(ユーザはオーバーライドできます)」という2つの項目が表示されるはずだ。

f:id:amemiyashiro:20200606181651p:plain

※今回はユーザポリシーでの制御を考える。コンピュータポリシーでも同様の項目があるので要件や環境によって読み替えてもらうとありがたい。

 

②「ユーザの構成>管理用テンプレート>Microsoft Edge」を開き、「Internet Explorer統合を構成する」の項目を以下のように設定する

・未構成→有効

Internet Explorer統合を構成する→InternetExolorerモード

f:id:amemiyashiro:20200606181742p:plain

 

IEで開くホストのリストを作成する。リストはxmlファイルで記述する必要がある。

すべて手書きしてもいいのだが、「Enterprise Mode Site List Manager」というツールを使うのが便利だ。

docs.microsoft.com

 

ツールをインストールし起動すると画像のような画面が表示される。

f:id:amemiyashiro:20200606181838p:plain

 

後述するようにメニューバーの「File」から「Validate URLs」にチェックを入れておくと、なにかと便利だ。

 

「Add」を押下し「URL」の項目にIEで開きたいサイトのURLを入力する。

f:id:amemiyashiro:20200606182024p:plain

この際、「Allow Ridirect」にチェックを入れることを忘れないように。

「Save」を押下するとリストに追加される。

f:id:amemiyashiro:20200606181916p:plain

※今回は例としてhttps://www.yahoo.co.jpを追加した。「Validate URLs」にチェックを入れるとスキーム名やサブディレクトをツール側で削除し、ホスト名だけを追記してくれるので便利。

 

「File>Save to xml」でxmlを任意の場所に保存する。ユーザポリシーで制御するため、当然のことながらそのユーザがアクセス権を持っている場所に保存する必要がある。

今回は検証のためローカルのデスクトップ上を指定したが、例えばNASなんかに保存するのも手だろう。

※ちなみにChromeの場合はグループポリシーの項目に直接ホストを追記していく必要があった。別ファイルとして存在するリストを読み込む形式の方が管理上利便性が高いと思うのだが、どうだろうか。

 

④グループポリシーエディタに戻る。

「ユーザの構成>管理用テンプレート>Microsoft Edge」を開き、「エンタープライズモードサイト一覧を構成する」の項目を以下のように変更する。

・未構成→有効

エンタープライズモードサイト一覧を構成する→③で作成したxmlファイルの場所をフルパスで、ファイル名まで含めて記述。

f:id:amemiyashiro:20200606182131p:plain

 

⑤PCを再起動(またはコマンドプロンプトより”gpupdate /force”を実行)してポリシーを適用させる。

 

⑥Edgeを起動。アドレス欄に「edge://policy/」と入力し、ポリシーの適用状況を確認する。「InternetExplorerIntegrationLevel」と「InternetExplorerIntegrationSiteList」という2つのポリシーが表示されていればEdgeに今回設定したポリシーが正しく適用されている。

f:id:amemiyashiro:20200606182535p:plain

※このポリシー適用状況の確認は、Chromeの動きそのもので面白い。

 

⑦テストとしてリストに追加したサイト(今回はYahoo)にアクセスしてみる。IEモードに切り替わるとアドレス欄に見慣れたIEのアイコンが表示されるだろう。

 

f:id:amemiyashiro:20200606182556p:plain

 

 

管理用テンプレートの中身を見てみると、他にも色々と制御ができそうだ。

「組織内で利用するPCのブラウザを何にすべきか?」という問題は、これで一つの解決をみそうな、そんな希望の光めいたものを垣間見ているのだが。

 

 

『ヲタクに恋は難しい』は「ラ・ラ・ランド」なのか?

ヲタクに恋は難しい』(以下『ヲタ恋』)を観てきた。

wotakoi-movie.com

 

本作を論ずるならば、3つの軸を導入する必要があるだろう。一つに「オタクを主題とした物語」としての軸、一つに「ミュージカル映画」としての軸、最後に純粋な「映画としての作劇」を評価する軸だ。

 

 

「オタクを主題とした物語」としての軸


「オタクを主題とした物語」として観た場合、つまりは「オタクがオタクの眼差しでもってオタクを描いた物語をみた」場合、岡田斗司夫の『オタク学入門』に記述されたオタクの定義というものももはや古典化してしまった現在、「オタク」というものがカジュアル化した昨今においては十分に許容できるのではないだろうか。別に「馬鹿にされている」と言った感情を受けることもない。高畑充希の演技は非常に深く取材されている感を受けるし、「2000年代のオタクを表現する記号」を散りばめているとは言える。*1
エンディングテーマの「残酷な天使のテーゼ(めいたもの)」も、スタッフロールで作詞作曲を確認すればこれは公式パロディである、と好意的に解釈できなくはない。『残酷な天使のテーゼ』それ自体が「オタク」を表象する記号として消費され尽くされている感が拭えなくもないが。

 

ミュージカル映画としての軸


続いて「ミュージカル映画」としての軸を持って観た場合。
はっきり言ってしまえば本作はミュージカル映画として制作する必然性が全くなかったのでは?という疑問を投げかけざるを得ない。「恋愛不適合な愛すべきヲタクたちの悲哀と歓喜の協奏曲(ラ・ラ・ランド)」というコピーを持ってくるならば、さらに言えばポスターデザインにおいてラ・ラ・ランドを引用するならば、ミュージカル映画としての文脈を踏まえてほしかった。
ミュージカル映画は登場人物たちが唐突に歌い踊るものではない。そこには地の演技からの連続性があり必然性がある。登場人物たちの心情の高まりの表現が歌と踊り仮託されている、といってもいい。例えばここでは『ラ・ラ・ランド』の冒頭における渋滞して立錐の余地もないジャンクションからの主題に至るリニアな連なりを参照しよう。このオープニングシーン、これから始まる物語の「祝祭感」めいた感覚があるしなにより「渋滞にはまっている車のカーラジオから流れるナンバーが劇伴となる」というリニア感がある。*2


Another Day of Sun - La La Land Opening Scene


本作において、ミュージカルシーンは唐突に外挿される異物感のようなものばかりが目立つのだ。登場人物たちの感情の高まりを描くでもなく、物語としての起伏を描くでもなく、ただ「ミュージカル」という表面的な体をなすためだけに導入されたかのような。*3
更に言ってしまうと、本作冒頭におけるビッグサイトや渋谷でのミュージカルシーン等、どうにも「制作予算の少なさ」が見え隠れしてしまう。これは今現在の邦画としての力量の限界なのかもしれない。それでもやはり、どうにも「画が寂しい」。ビッグサイトのシーンであれば、麓の階段あたりまでエキストラで埋め尽くされていれば映像としても見応えがあると思うのだが。*4

 

 

「映画としての作劇」という軸


最後に純粋な作劇としての軸でみた場合。

正直にいってしまえばあまりに物語が平板すぎる。恋愛を描く物語としてのアップダウンが”なさすぎる”のだ。
再度『ラ・ラ・ランド』を参照しよう。あの物語の主題は突き詰めてしまえば「あり得たであろう過去の選択肢に対する追憶の眼差し」であり、「喪失」なのだ。出会いと別れが描かれ、終局においてあり得た可能性に想いを巡らせつつ、ロブとミアは<これから>を生きていく、という物語なのだ。
では『ヲタ恋』はどうであるのか?公式サイトのストーリ紹介から引用しよう。「時に恋愛とは我慢、妥協、歩み寄りが必要なもの。”恋愛不適合”な二人には数々の困難や試練が待ち受けていた」


本作において、果たして「数々の困難や試練」があったと言ってよいのだろうか?物語を駆動するような力がそこに描かれていたか?確かに宏嵩と成海の間には微妙なすれ違いが描かれた。*5そもそも付き合い始めている時点で”恋愛不適合”といえるのか?”恋愛不適合”というコピーに引っ張られるあまり、ここに「オタク」なんて言葉が修飾されるから余計に、観ている側は戸惑い続けるのだ。意味ありげに登場する職場の先輩も上司も二人の行く末に大きく関わることはないから尚更に。
平板に物語は進んでいく。ディスコミュニケーションはあるようだがそれを成海達が気に病む様子もない。そうこうするうちに到来する終盤においての二人の和解(といっていいのか?)も心に響かない。


実写版『ヲタ恋』は、はっきり言ってしまえば作劇がよろしくないと言わざると得ない。ここまで書いて原作を読み返してみたのだが、原作1巻をそのまま脚本化しても、2時間という上映時間の中で感情の機微描くための緩急をつけることはできたのではないか。「オタクを主題にした映画」、「ミュージカル」という点を除いても尚、作劇部分に対して残念な感情を抱いてしまうのだ。

*1:逆説的に、「現代(いま)」のオタクというものを顕す記号を投入しているからこそ、この映画はおそらくあっという間に消費されてしまい、後には「2000年代のオタク文化風俗」の一旦を示す映像資料としてしか残りえないのではないか、という危惧すら抱いてしまう。

*2:別の例で『マンマ・ミーア!』における”Dancing Queen”が歌われるシークエンスを参照しよう。娘の結婚式を祝う為、島に駆けつけたハイティーン時代の旧友と再会した母の感情の高まり――自身の「娘時代」を喚起する感情の高まりから”Dancing Queen”が流れるあのシーン、私は結構好きだ。

*3:不思議とこの異物感は後半にはやや和らぐのだが

*4:ビッグサイトのシーンや池袋路上では明らかにエキストラではない通行人が映り込んでいる箇所が散見される。また渋谷のシーンでは画角がほとんど移動しないなど撮影の際に相当な制約があったであろうことが伺えてしまう。こういうのはなんとなく物悲しい

*5:なんであれば、このすれ違いに「オタクのサイロ化」とでも言うような時代のトレンドを見出してもいい

工事担任者(AI・DD総合種)を受けてきた

というわけで、工事担任者試験(AI・DD総合種)を受けてきた。

安全確保支援士やネットワークスペシャリスト試験は職場からの報奨金目当てに受けたところも多少あるけれど、今回は合格したとて得にメリットもあるわけでなく、純粋に自己啓発目的である。

今回、初めてIPA意外の資格試験を受けてきたのでいろいろと戸惑うことも多かった。

「多肢選択式の試験で選択肢が最大5つ程度しかないのに、回答用紙には1〜10までマークする箇所がある」であるとか「マーク箇所が縦並び」であるとか。

今回、過去問演習を中心にやってみたのだけど、感覚的に出題傾向が大きく変わった感覚がある。とりあえず、解答例が出るまでは自己採点もできず悶々とするしかなさそうですね。。。

今日の今日は無理ですよ?

私が働いている先はいわゆる医療法人であり、病院を抱えているので当然土日祝日関係なく現場は動いている。

そんなわけで、我々院内SEも不測の事態に備えて、土曜日だけは毎週交代で誰か一人が当番として事務所に詰めることになっている。

現場は動いている…とはいえ外来診療があるわけではないので今すぐ対応しなければならないような問い合わせもそうそうなく、重障害というものもそんなに頻繁に起こるわけでなく、当番の日は「ボーナスゲームのようなもの」という人もいる。事務所に一人しかいないから好き勝手できるのだ。

好き勝手できる、とはいえ遊ぶわけにもいかず、結局は日頃割り込み業務で滞りがちな事務処理を片付ける日になったりするのだけど。

 

というわけで本日は私が当番の日だったのだが、集中してネットサーフィンに勤しもうとしたところ日頃の行いのせいなのか先輩の席の内線が鳴った。こんな感じの問い合わせである。

 

「はい、代わりにとりました。あまみやです。」

「あ、XXさんは今日おやすみですか?」

「土曜日ですから……」

「今日プリンターの移動をお願いしたいと思うんですけど」

「さすがに、今日の今日は無理ですよ。私一人しかいませんし。週明けではいけませんか?」

「では来週また相談します。」

 

プリンターの移動したい、とかレイアウト変更したい、という問い合わせは割と頻繁にくる。不思議なもので、だいたいそういった問い合わせをしてくる部署は決まっている。なぜ1、2ヶ月に1回はレイアウト変更をしなければならないのか、私にはよくわからない。何か細かいところがどうしても気になって仕方ないのかもしれない。

 

さて。

私もずっと客先常駐をしていた立場なのであまり大きな顔はできないけれど、一般的な企業では他部署の人間に何かを依頼したり動いてもらったりする場合に、「今日の今日」というお願いの仕方はあまりしないのではなかろうか。だいたい事前に相談して、日程調整したりするものだと思う。

ところが私の職場ではこの「今日の今日」という依頼が妙に多い。

 

「パソコン用意してほしいんです。」

「いつまでにご入用ですか?」

「今日」

「今日!?」

 

みたいな。

果たしてこれは私の職場独自の空気なのか、はたまた医療業界の人々というのはそういうものなのか。或いはどこの会社もそんなものなのか。

そんなことをぼんやりと思いつつ、Youtube閲覧業務に戻るのであった。

 

 

差し込み印刷二題

どこもそうだと思うけれど、Win7→Win10への切り替え真っ最中である。

それに伴って、私たちのところではOffice365の導入も合わせてやることになった。

エンドユーザからすれば「パソコンの見た目もエクセルの見た目も変わっちゃった」ということになるわけで、大変申し訳ないとは思いつつこれも時代の趨勢なのだと説得に回る今日この頃である。

 

パソコンを入れ替えた拠点のエンドユーザから、「差し込み印刷ができない」という問い合わせを受けた。

正直、差し込み印刷をしているようなWordファイルというものはあまり触りたくない。詳細を探求していくのに骨が折れる。

状況を確認すると以下のようなダイアログが表示されている。

f:id:amemiyashiro:20191028220014p:plain

諸々調べると「Excelの設定を見直せ」とか「最悪再インストールしろ」などと書かれている。再インストールなんてしたくないので、とりあえず「OK」を押下し以下のダイアログを表示させる。

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「データファイルの検索」から再度読み込んでいる対象のExcelを指定し直すとどうにか復旧できた。*1

 

どうにかひと段落、と思っていたら今度は「小数点以下の表示がおかしい」と聞かれる。

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フィールドコードを確認すると以下のようになっていた。

{ MERGEFIELD 体重 }

 これを以下のように書き換える

{ MERGEFIELD 体重 \# "0.00"} 

f:id:amemiyashiro:20191028220816p:plain

これでどうにか修正できた。

 

「私たちも調べながらの対応になるのでお時間いただきますが……」と話つつ、朝の1時間ほどをこんな対応で過ごしていた次第。

社内SEの仕事は、かように地味である。

たった1日で即戦力になるExcelの教科書

たった1日で即戦力になるExcelの教科書

 

*1:詳細は探求していないが、もしかしたら参照先のパスをtmpあたりに持っているのかもしれない。PC移行にあたってユーザプロファイル配下のデータはコピーしたのだが、参照先の情報は移行されなかったため今回のようなエラーが出た……という可能性はある。あくまで推測だが。

ダムを観る

降って湧いたように土曜日から四連休になってしまったので、久しぶりにダムを見に行くことにした。今回は以前から行こう行こうと思いつつ先延ばしにしていた滋賀県方面を攻める。

 

「ダム」というものに妙に心惹かれてしまう。巨大建造物が醸し出す魅力のようなものに中てられているのかもしれないし、あるいは「どんな巨大で困難なプロジェクトでもステップを積み重ねればいつかは完成するのだ」と励まされるような気持ちになるのかもしれない。仕事で行き詰まった時なんか、気分転換にドライブがてらダムを見に行くとなんだか心が晴れるのだ。

それに、最近はダムを見学にいくと「ダムカード」というものがもらえたりする。これがコレクター魂に火をつける側面もある。

 

先の台風によって、「ダム」というものーあるいは治水とそれに関わるインフラというものーーに対していろんな”物語”が語られようとしている。そんな人による”物語”はどこふく風とでも言わんばかりに、ダムはただそこにある。

永源寺ダム

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基礎知識として、ダムというものは一般に「コンクリートダム」と呼ばれる、コンクリートを固めて作るダムと「フィルダム」と呼ばれる土や石を積み上げて作るダムに大別される。*1

概ねどちらかの形式一本でダム本体は作られるのだが、諸般の事情によりこの二つの形式を組み合わせた「複合ダム」といったものが存在する。

この永源寺ダムは上記の「複合ダム」と呼ばれるものだ。右岸側*2が石を積み重ねたロックフィルダム、左岸側がコンクリートダムとなる。

個人的には、ゲートの赤色がアクセントになっておしゃれだと思ってる。

蔵王ダム

同じ地名があるので紛らわしいが、滋賀県にも「蔵王」がある。

こちらは上記の分類でいうところの「フィルダム(ロックフィルダム)」だ。各種説明によると監査廊(ダム内部を点検するために職員が通る専用通路のようなもの)がダムの中心軸からずらして施工されるという珍しい形式……らしいがいかんせん内部構造の話なので外からはわからない。

個人的には洪水吐(ダムに溜まった水が溢れないよう下流へ流す設備)の曲線が美しいと感じた。コンクリートなのに柔らかさを感じるこのラインはとても綺麗だと思う。

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■青土ダム

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今回、どうしても見たかったのはこのダムである。

なんといっても洪水吐のデザインが独特だ。なんというか、吸い込まれそうになる。

だいたいダムというのは下流側から……つまりは「そびえ立つコンクリートの壁」のようなものが鑑賞(といっていいのか?)の対象になりがちだが、この青土ダムは洪水吐に水が吸い込まれていく様子を見ていくだけで飽きない。上流側が鑑賞ポイントになる、という意味で珍しいダムだ。機能と美的感性を両立した、非常に素晴らしいデザインだと思う。

 

ダムというものは決して量産されるものではなく、基本的にはその土地土地にあわせて作られるワンオフ製品のようなものである。

ただそこにあるワンオフの建造物……しかしやはり、そこに私たちは”物語”を見出そうとしてしまうようだ。

 

ダムの科学 知られざる超巨大建造物の秘密に迫る (サイエンス・アイ新書)

ダムの科学 知られざる超巨大建造物の秘密に迫る (サイエンス・アイ新書)

 

 

*1:さらにここから細分化されるのだが、ここでは触れない

*2:慣習として川を上流を背にして下流側を見た時、右手側を右岸、左手側を左岸と呼ぶ

君は「選挙広報」を見たか?

4月21日は統一地方選の投票日であったが、投票に行かれただろうか。

選挙とは、選挙権の行使とは、民主主義の根幹に関わる部分である。私たちは投票によって代表者を選び、その代表者に私たちの権利を委任することでこの社会に参加しているのだ。市町村議会といった小さな政治世界であればことさらに。

 

先日、選挙が近いからというわけではないが『黙殺』という本を読んだ。

所謂「泡末候補」と呼ばれる到底当選する見込みのないような、その選挙活動が「独自の戦い」などと報道されてしまうような候補者たち(本書内では「無頼系独立候補」と呼称している)を取り上げたこの本は、ともすると冷笑的に取り扱ってしまいそうな彼らがその実、高額な供託金を支払い、膨大な事務手続きを乗り越えて「立候補者」として政治に携わろうという「エリート」であることを描いた、読後に不思議な感動すら抱いてしまう本であった。

彼らは一途であり、真面目だ。その戦い方が異質なだけなのだ……とはいえやはり、ユニークすぎるというか、「一途で真面目……本当に?」と言いたくなる人々もいる。

今回は自分が選挙広報から見かけたそんな人々を取り上げてみたい。

統一地方選は全国で同時に執行されたため、全ての選挙広報を確認することは一個人では不可能に近い。したがってあくまで「私個人が観測した範囲」でしかないことを付記しておきたい。

 

 

◆東京

日本の首都である東京23区の区議会選は、人口が多いだけあってやはり非常にユニークな人々も多い。まずは千代田区から。

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いまいち何を言いたいのかわからない。もしかしたらこの3つの円が「センス、ルール、スペック」を表しているのかもしれない。

ハッキングなど物騒なことが書かれているが、文章からなんとなく察するにこの人は振り込め詐欺にあったのではないだろうか。

 

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渋谷区。こちらもいまいち何を言いたいのかわからない。わからないが熱量だけはすごい。

ところで「政界勤務時代公選法書類送検不起訴」とあるが何があったのだろうか。本当に大丈夫なのか。隠さず情報公開するその姿勢は評価したいが。

さらにいえば「住民税非課税年度もあり」とあって不安がよぎる。本当に大丈夫なのだろうか……

 

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練馬区。主張の各論について論評は避ける(人それぞれいろんな意見があってしかるべきだ)が、ここでは各主張の末尾に注目してほしい。とにかく「赤ちゃんと子供とお年寄りがかわいそうで拉致被害者が気の毒」らしい。このリフレインはちょっと詩的ですらある。

 

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大田区。突然の逮捕歴告白にこちらとしても動揺する。

動揺するが感動もする。何かと隠蔽しがちな方々はぜひ見習っていただきたい。

 

◆神奈川県

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横須賀市より。どこかで聞いたようなセリフだが気にしてはいけない。

ちなみに、立候補もタダでできるわけではない。供託金というものを支払う必要がある。さらにこの供託金なるもの、一定数の票を取れなかった場合は没収されてしまう。必ず返ってくるわけではないのだ。

この供託金が日本において「立候補」という形での政治参加を妨げている……という説もあるがここではその是非について議論しない。

なお、横須賀市議会の議員として立候補する場合、供託金は30万円だそうだ。

www.hide-fujino.com

 

これを踏まえてもう一度。「金はないが元気がある」

 

◆愛知県

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犬山市。突然「中尊寺で誘拐された犬」が登場して困惑する。「誘拐がない社会」というのはまったくもってその通りである。

 

ところで冒頭にも紹介した『黙殺』では、ほぼ一冊を通じてマック赤坂の活動に触れられている。そんなマック赤坂は今回ついに港区区議会選挙に当選した。

彼らはやはり、一途であり真面目なのかもしれない。

 

 

バイナリエディタを使わずHEXをデコードしてみる

twitterでこんなネタを見かけた。 

インターネットで遊んでいた歴の長い人ーつまりは「インターネット老人会」の人々ーにとっては懐かしの「バイナリ文字列を変換してファイルを取り出す」という代物だとピンとくるだろう。

折角なので自分もやってみた。今回はバイナリエディタを使わず、(Linuxコマンドを使用できるように設定した)WIndows10で作業を完結する。 

 

準備

まずはWindows10でLinuxコマンドを実行できるよう設定を行う。

このあたりを参考にしよう。 

 

手順

1.HEX文字列をメモ帳などにピペし、txtとして保存する。

 ※今回はhogehoge.txtとした。もちろん空白、改行などを含まない1行の文字列としておく必要がある。

2.以下コマンドにて変換を行う。

 certutil -f -decodehex [変換元ファイル名] [変換後ファイル名] 12

f:id:amemiyashiro:20190312224313p:plain

変換後ファイル名は20190312.txtとした

3.生成された変換後ファイルの素性をfileコマンドにて確認する。

 f:id:amemiyashiro:20190312224537p:plain

4.今回はzipファイルであることが確認された。拡張子をzipに書き換える。

 f:id:amemiyashiro:20190312224600p:plain

今回のネタ、ヒントは「zozo」だそうな。結果は各自ご確認いただければ幸いである。

手間の割には面白くないが。

certutilコマンドに decodehex オプションがある、ということは忘れがちである。

実際ほとんど使わないので覚える必要もないけれど。

 

手順を確認いただければお気づきの通り、変換後のファイルの素性を確認する為だけに、言い換えるとfileコマンドを使いたいが為だけにWindows10でbashを使っている。

「どのような拡張子のファイルに変換するべきか?」が事前にわかっているならば、WIndows標準のコマンドのみで変換可能なのだ。

「HEX文字列をデコードし、ファイルを生成する必要がある」という機会が果たしてどれだけあるのかわからないけれども。

 

 

”AR”って単語も最近微妙な感じだな

無聊をかこつ休日に、手近なところに出かけてダムカードを収集するという過ごし方は如何だろうか。

 

今日は長良川河口堰でダムカードを収集してきた。

河口堰でダムカード?と疑問に思われる向きがあるかもしれないが、そもそも堰とダムというのは広い意味において同じようなものである。

河川法第44条に次のような記述がある。

 

  1. ダム(河川の流水を貯留し、又は取水するため第26条第1項の許可を受けて設置するダムで、基礎地盤から堤頂までの高さが十五メートル以上のものをいう。以下同じ。)で政令で定めるものを設置する者は、当該ダムの設置により河川の状態が変化し、洪水時における従前の当該河川の機能が減殺されることとなる場合においては、河川管理者の指示に従い、当該機能を維持するために必要な施設を設け、又はこれに代わるべき措置をとらなければならない。
  2. 前項の河川管理者の指示の基準は、政令で定める。

 

というわけで、「基礎地盤から堤頂までの高さが十五メートル以上のもの」をダムといいそれ以外のものを堰という。

川の中にあって水を堰きとめる、という意味合いにおいてはどちらも同じなのだ。よって河口堰でダムカードを配布しても何一つ問題はない……

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論理はわかるが、どことなく釈然としないものを覚えなくもない。

 

さて、長良川河口堰のダムカードはもう一つ面白い点がある。

実はAR対応なのだ。COCOAR2というアプリをスマホにインストールし、カード面をスキャンすると、アプリ画面内でPVのようなものが流れるのである。

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ところがもらったダムカードのどこをみても「ARに対応している」といったようなことは書いていない。施設管理者である水資源機構のwebサイトを確認して初めて上記のことがわかるのだ。

 

水資源機構ダムカードに関わるページを見てみると、(AR対応)と書かれたものが結構な数あることに気がつく。

www.water.go.jp

もう少し広報を頑張ってもバチはあたらないと思うのだが。