はじめに身も蓋もないことをいってしまえば、これはバッドノウハウであるし「サポートはとっくの昔に切れているのだからWindows10に移行しろ早く!」という話である。とはいえそうもいかないことだってある。
Windows7でOffice365を利用していると、ある日こんなメッセージが表示されるようになることがある。
表示にしたがって「サインイン」なり「再試行」を行うと今度は「申し訳ございませんが、アカウントに接続できません。」なんて表示される。おかしい、ネットワークはちゃんとつながっているしProxyだってちゃんと通しているはずなのに。
お察しの通り、これはOffice365(もうMicrosoft365と言わねばならないか)側がTLS1.2での接続を必須としたことが一つの――たいていの場合主要な――原因である。
ならば、とKBをあててみたりインターネットオプションを見直したりしてみても解決しない。おかしい。TLS1.2は有効になっているはずなのに……
と、色々調べてようやく「レジストリを編集せねばならない」ということに気がついた。Windowsのこういうところが本当に嫌い。設定項目は全部見えるところに置いてほしい。
今回は上記を参考に、以下のレジストリキーをGPOで追加することとした。
・パス:KEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\WinHttp
・キー名(DWORD):DefaultSecureProtocols
・値:0x00000a00
※TLS1.1、1.2の両方を有効にした。正直、TLS1.2のみにした場合の影響がまだ見えないのだ……残念なことながら。
レジストリキーが追記されたことを確認したら、再起動しExcel(でもWordでもなんでもいいのだが)を立ち上げると、無事表示が消えたことを確認できる。
※再度ログイン操作をしなくてもいいのは助かる。
結論としては「さっさとWindows10にしろ!」である。いやまったく、仰る通り。