無聊をかこつ休日に、手近なところに出かけてダムカードを収集するという過ごし方は如何だろうか。
河口堰でダムカード?と疑問に思われる向きがあるかもしれないが、そもそも堰とダムというのは広い意味において同じようなものである。
河川法第44条に次のような記述がある。
- ダム(河川の流水を貯留し、又は取水するため第26条第1項の許可を受けて設置するダムで、基礎地盤から堤頂までの高さが十五メートル以上のものをいう。以下同じ。)で政令で定めるものを設置する者は、当該ダムの設置により河川の状態が変化し、洪水時における従前の当該河川の機能が減殺されることとなる場合においては、河川管理者の指示に従い、当該機能を維持するために必要な施設を設け、又はこれに代わるべき措置をとらなければならない。
- 前項の河川管理者の指示の基準は、政令で定める。
というわけで、「基礎地盤から堤頂までの高さが十五メートル以上のもの」をダムといいそれ以外のものを堰という。
川の中にあって水を堰きとめる、という意味合いにおいてはどちらも同じなのだ。よって河口堰でダムカードを配布しても何一つ問題はない……
論理はわかるが、どことなく釈然としないものを覚えなくもない。
実はAR対応なのだ。COCOAR2というアプリをスマホにインストールし、カード面をスキャンすると、アプリ画面内でPVのようなものが流れるのである。
ところがもらったダムカードのどこをみても「ARに対応している」といったようなことは書いていない。施設管理者である水資源機構のwebサイトを確認して初めて上記のことがわかるのだ。
水資源機構のダムカードに関わるページを見てみると、(AR対応)と書かれたものが結構な数あることに気がつく。
もう少し広報を頑張ってもバチはあたらないと思うのだが。