あめみやしろぐ

お仕事(院内SE)のことをかいたり思いついたことをかいたりします。

【読書】「核爆発災害」(高田純/中公新書)を読んだ

以前はてブでも話題になっていた漫画『東京核撃』の監修(というか原作というか)をされている高田純の『東京核撃』(2007/中公文庫)を今更ではあるが読んだ。

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この本、第1章〜第3章まではとても丁寧に書かれているし、旧ソ連の核実験場で残留プルトニウムを少し吸い込んだかもしれない、とかチェルノブイリでキノコを食べたけど急性放射線障害は起きなかった、とか随分身体を張った調査をしていることがわかるのだけど、第4章あたりから雲行きが怪しくなるというか「RPG-7級のミサイル」といった描写に嫌な予感がわいてくる。

そうして前述の『東京核撃』の下敷きになったと思しき第5章になると、「核ミサイル発射のアラートが出てから一分以内に視野にガラスがないところへ退避せよ」といったなかなか無茶な要求をしてきたり、「地下鉄で避難せよ」と言いだしたり(電源は確保されてる想定なの?)、「内部被爆を防ぐために昆布を食うとよい」と提案してきたり、「自衛隊員に地下鉄を運転させよ」と言いだしたり(本当に地下鉄好きだな)、ファンタジーというかなんというか……

 

前述を記事を読んで大笑いしたクチであるのだけど、「この監修にしてこの漫画あり」な気がしてきたです。はい。。。