B級スポット、というかキッチュな場所にいくのが好きだ。
先日、「金山巨石群(岩屋岩陰古遺跡)」なるものがあることを知った。
地元観光協会のwebサイトに曰く
「金山巨石群」は岩屋ダムの下流約 300mに位置し、縄文時代の史跡「岩屋岩蔭遺跡」を含む 3か所の巨石群の総称です。古くより時を刻みつづける太陽カレンダーの機能をもち、有名なイギリスのストーンヘンジやエジプト・ギザの三大ピラミッドが作られた時期と同様の巨石建造物の可能性が、ここ約20年間の古天文学調査によって解明されつつあります。
なんだか昔流行った『神々の指紋』なんて本を彷彿とさせるというか、個人的には「えぇー。本当にござるかー?」なんて言いたくなるところではある。「地元観光協会も推してる」ってあたりB級スポット好きとしてはアツい。
というわけで三連休を利用して言ってみた。場所としては岐阜県・下呂温泉のやや南にあたる。
到着早々、 「謎の巨石群」なんていう色あせた看板が出迎えてくれて、期待を抱かせてくれる。(どうしてこういうところの看板は常に色あせているんだろう)
さっそく、正面に見える巨石群から見ていってみよう。「妙見神社」*1という碑がたっていて、この巨石群はそもそも神社の御神体だったのでは?と思われるのだが。
鳥居をくぐり、ちょっと登山道めいた道を登っていくと正面に「巨石群」が見えてくる。想像以上にでかい。一戸建ての家くらいの大きさがある。全高5m程だろうか。
今回はガイドさん(調査研究をしている団体がいて、事前に予約すればガイドもしてくれるのだ)が別の団体を案内していたので、運のいいことに柵が空いていた。入ってもらって構いせんよ、ということで正面に見える庇のような岩の下まで入り込んでみる。
わずかな岩の隙間から春分と秋分には日の光が差し込んでくる……そうな。
言われてみれば人の手が入ったようにも見えるし、単に偶然じゃね?と思わなくもない。こういうものは見方の問題だろう。ポイントポイントに掲示されている観測方法についての看板をみる限り、なんだか複雑すぎる気もするのだけれど。
「仮に縄文人がこれを作りあげたとして、どうやって岩を加工し積み上げたのか?」といった問題にまで踏み込んでいない辺りはまだ好感が持てる。*2
真偽はどうあれ、巨大な岩が絶妙なバランスで寄り添っている、というのは風景として面白いし古代の人々がこれに畏敬の念を抱き、これを祀ろうとした気持ちもなんとなくわかる。
興味があればいかがだろうか。屋外だから密を気にしなくてもよさそうだし。
ちなみに「金山巨石群リサーチセンター」という団体(事前に予約するとガイドもしれくれるそうだ)のwebサイトもあるので最後に紹介しておこう。*3